2021年GIS学会第30回学術研究発表大会について

2021GIS学会第30回学術研究発表大会での自治体分科会のセッションは、「今後のDXにつながる自治体GISの最新の取組み」と題して、茨城県つくば市の家中さん、福島県会津若松市の伊藤さん、北海道在住の喜多さんをお迎えして、今後のDXにつながる自治体GISの最新の取組みについてお話をいただきました。

 

自治体分科会の小泉代表の挨拶、浅野幹事から話題提供後、前半パートは、各登壇者からライトニングトークでした。

家中さんからは、職層別にレベル分けしたデータ利活用研修の取組み、伊藤さんからは、住民基本台帳情報を位置情報化して、浸水想定区域図との重ね合わせ、コロナワクチン接種計画への利用等の紹介、また喜多さんからは、GISDXもデータが一番大事であり、逆にアプリは何でも良いのだというお話がありました。

 

後半パートのクロストークでは、新旧DXGISの比較をテーマとして、10年前から変わっていないところ、進化したところを探りました。また、都道府県DXと市町村DXをテーマとして、市町村と国のハブ(結節点)的な役割についても議論が行われました。

 

今後の取組みについては、自治体情報の70%を占める地理空間情報の可視化をさらにすすめることや、可視化地図を使った住民との相互理解のための地図の色使いなど地図デザインの工夫などが挙げられました。